順次学習とランダム学習

雑学・学び

順次学習とランダム学習という言葉を知っていますでしょうか。

あまり聞きなじみがないかもしれませんが、学習するには少なくともこの2パターンは存在します。

どちらも言葉通りの学習法ですが、認識されている方、それを子供の教育や

自分自身の学習に結び付けて意識されている方は少ないように感じます。

順を追って説明していきます。

順次学習とは

順次学習とは、漢字の通り順番に習っていくスタイルです。

学校で教わる授業の形式が一番認識しやすいですね。

歴史でいえば、先土器時代に始まり、縄文⇒弥生 というような流れで覚えていく。

流れを組むと理解しやすく記憶の定着も良いです。

ただ、デメリットとして一度理解できなくなると流れが切れてしまいやる気を失う場合があり、

そこからのリカバリーも受け身スタイルになりがちな順次学習が身についていた場合は

難しい点があります。

これは、順次学習の流れを否定したいのではありません。

考え方として、順次学習以外の方法に、ランダム学習という方法が存在し、

こちらの考えで毎日から勉強し、知識を紐づけていくクセをもっていれば、どんな情報も

有意義に楽しく学べるということが言いたいのです。

ランダム学習とは

先の例をとり、歴史で考えるならば、縄文時代の学習の後に江戸時代の学習を

するようなイメージです。

それだけ聞くと明らかに意味不明な授業になってしまいそうですよね。

例として歴史をもってくると、明らかに順次学習の方が分かりやすい印象を持ちます。

ただ、ランダム学習というのは、日々起こる全ての事から紐づけて学べるスタイルという

認識なので、ここの概念を理解してください。

流れがなくランダムで覚えていくということは、すべてから学び、それが以前学習した内容と

リンクする場面に気づき、その記憶が定着する強さを強めていることを言いたいのです。

ランダムで学習していくと自分が興味を持てる内容に当たる場合が高くなります。

例えば、子供が学校で縄文時代に興味がなく歴史をつまらなく感じていたとしても、

次の授業の時に急に江戸時代の戦国武将の話になると興味がでそうというのは想像できませんか?

武将に興味を持ったならば、その武将の生い立ちや敵将、年号、歴史感など様々な興味へと広がり

その源流には縄文時代もあると言えば興味を持ち、学習意欲が沸くというものです。

また、日々の中でも、武将の名前がメディアで見聞きした際に、リンクさせて興味を持つことは

ありますよね。

これも順次学習では受け身のスタイルで弱かったリンク付けが、ランダム学習を意識していると

過去に学んだ知識と、今直面している情報とをリンクさせて覚えて記憶を定着させる力が

強くなります。

ランダム学習を日々の子育てにどう落とし込むか

子供の教育において、授業を周りと一緒に習っていると、休んだ際についていけなくなったり、

理解が追い付かなってやる気が失せてしまう場合があります。

そんな時に常に意識したいのは「ランダム学習」

●何も学校での授業が勉強のすべてではなく、毎日の出来事すべてが勉強であるということ

●すべての出来事は何かと紐づいていると考えることができ、知識はつながっているということ

コロナの話題一つとっても、感染症の歴史や、それを題材にした寓話「ハーメルンの笛吹き男」について話したり、ワクチンの種類となぜ複数の種類のワクチンが存在するのかなど、いろいろな角度から子供に話してみて、興味を持ったところから知識を渡してあげれば、興味というのは増していきます。

子育ても己育ても、

『誰かから習う』

『順番に教えてもらわないと理解できない=相手の説明力不足のせい』

ではなく、自分から能動的に情報をキャッチするクセをつけて、最初は理解できないことがほとんどだが、そのうちに過去の知識と紐づいて理解できるようになり、それが網目のように広がっていく感覚を得るようになると、新しい出来事や知識に対しても物怖じすることなく取り組めるようになります。

時代の移り変わりが激しい時代。

様々な新しい技術が生まれ使いこなしていく流れの中で、順次教えてもらえる仕組みというのは

無い事の方がほとんどです。

情報の海に飛び込み、自分の過去の知識と紐づけていく考え方、その根本にある「ランダム学習」という概念をぜひ知って使ってみてください。

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