「なぜ私たちは“休みの初日”に限って体調を崩すのか?」

雑学・学び

大きな仕事が終わった週末や、待ちに待った連休の初日。

「さあ、ゆっくり休むぞ」

「思い切り遊ぶぞ」

と意気込んでいた矢先に、なぜか喉が痛み出したり、熱が出たりした経験はありませんか?

「よりによって、なぜ今日なの……」と天井を見つめながら、自分の間の悪さを恨めしく思ったことがある人も多いはずです。 せっかくの休日に寝込んでしまうこの現象ですが、実は運が悪いわけでも、気の緩みが原因でもありません。

オランダの心理学などの研究では、この現象を「レジャーシック(余暇病)」と呼ぶことがあります。

仕事や家事で忙しく気が張っている間、私たちの体からは「アドレナリン」というストレスホルモンが継続的に分泌されています。 実はこのホルモンが、「今は絶対に倒れている場合じゃない!」と体を戦闘状態にし、病気の症状や疲労感をコルセットのように無理やり押さえ込んでいるのです。

そして休日になり、自宅でホッと息をついて緊張の糸が切れた瞬間。 アドレナリンの分泌が落ち着き、これまで隠されていた疲労やウイルスの症状が、堰を切ったように一気に表面化するという仕組みです。

つまり、「休みの日に限って体調を崩す」というのは、あなたが「自分の限界を超えて走り続けていた証拠」なのです。

現代を生きる私たちは、日々のタスクをこなすことに必死で、自分の体が発する小さなSOSのサインを無意識に無視して生きています。

「まだやれる」「ここで進みを止めるわけにはいかない」

と心にムチを打ち続けた結果、体は「強制シャットダウン」という手っ取り早い強硬手段に出るしかなくなっているのです。

たとえば、平日に少し熱っぽさやだるさを感じても、

「市販の薬を飲んで今日だけ乗り切ろう」と無理をしてしまったことはありませんか?

そうやって私たちは、「休息」を後回しにするのが、すっかり上手になりすぎてしまいました。

休日に出る熱は、あなたの体が「ここはもう安心できる場所だから、今日は絶対に動いちゃだめだよ」と、あなたを守るために力一杯踏んでくれたブレーキなのです。

もし次の休みに体調を崩して、ベッドで1日を過ごすことになってしまっても、

「せっかくの休みが台無しになった」と、ご自身を責めるのだけはやめてください。

「あぁ、私の体は、ようやく安心して弱音を吐ける場所を見つけたんだな」と、

おおらかに受け止めてあげましょう。

無理をして急いで治そうとするのではなく、ただ温かい布団の中で眠りにつく。 それは、あなたの体が一番求めていた、一番ぜいたくで必要な「休日の過ごし方」なのかもしれません。

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