「予定通りじゃなくていい」アウトドアで焦るママへ。心が晴れる仏教の教え

子育て

「せっかくのキャンプなのに、急に雨が降ってきた!」

「川遊びに来たのに、数分で泥だらけになって服が台無し…」

「『虫が怖い!帰る!』と泣き出して、ちっとも楽しんでくれない」

週末、子どもに自然のすばらしさを体験させたくて、忙しいなか準備を頑張ってアウトドアに出かけたのに、「こんなはずじゃなかった!」という突然のハプニング。

楽しい思い出を作るはずが、予定通りにいかないことにイライラしてしまい、つい「もう!だから言ったのに!」とお子さんを怒ってぐったり疲れて帰ってくる……。そんな経験はありませんか?

現代の私たちの暮らしは、指先でスイッチを押せばエアコンが効き、動画が見られ、スケジュール通りにものごとが進む「便利で思い通りになること」であふれています。

だからこそ、大自然という「まったく思い通りにならない場所」に予測不能な子どもを連れていくと、普段は上手に日常を回しているママほど、自分がコントロールできない状況に大きなストレスを感じてしまうのです。

そんな、スケジュールや理想通りに進まないことに疲れてしまったとき、森や川の中でふと思い出してほしい仏教の言葉があります。

それは「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」というの言葉です。

文字だけを見ると「毎日が晴れやかでハッピーな良い日だ」という意味に思えますが、実は本当の意味は少し違います。

私たちはつい勝手に「晴れた日=良い日」「雨の日=悪い日」「予定通り=大成功」「ハプニング=失敗」とラベルを貼って一喜一憂してしまいますよね。

ですが禅では、雨の日には雨の音の美しさがある。どんな出来事にも自分勝手な良し悪しの評価をつけず、そのままの現実として味わい尽くすこと」こそが「日日是好日」であると教えています。

これをアウトドアや子育てに置き換えてみるとどうでしょう。

急な通り雨に出くわしたら、「あーあ、台無しだ」と嘆く代わりに、「テントに当たる雨の音、ポツポツして面白いね」と子どもに語りかけてみる。

子どもが予想外に泥んこになってしまったら、「あぁ、お洗濯が大変…」と怒る前に、「立派な泥んこ怪獣があらわれたね!」と一緒に笑い飛ばしてみる。

大自然も、そして目の前で成長していく子どもも、決してママの「予定通り・思い通り」にはコントロールできない存在です。でもだからこそ、ハッとするような予測不能な面白さがあり、私たちの心をしなやかに育ててくれるのです。 アウトドアは、そんな「思い通りにならないことを楽しむ」ための、最高の練習場と言えるかもしれません。

「完璧に仕切るママ」でなくても、「完璧なスケジュール」でなくても大丈夫です。

次に外遊びでハプニングが起きたときは、空を見上げてそっと「これも日日是好日だな」とつぶやいてみてください。 思い通りにいかなかった泥んこの笑顔や、あわてて雨宿りをした時間こそが、数年後には「あの時は大変だったね!」と家族で一番笑い合える、最高に愛おしい宝物の記憶に変わっていきますよ。

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