タブレット学習を調べはじめて、一か月が経ちました。
比較サイトはいくつも開きました。どこにも月額の表が載っています。こっちが安い、こっちは添削がある。それは分かりました。
知りたいのは、そこではありませんでした。
合わなかったときに、いくら損するのか。それが、どこにも書いていません。
うちには、買ったまま白いドリルが何冊もあります。だから「続く前提」の計算を、こちらは信じていません。
先に結論:月額ではなく、やめたときの総額で見てください
先に答えを書きます。
短く試したい人は、専用タブレットのない東進オンライン学校かZ会。この二社は手持ちの端末を使うので、途中でやめても端末の請求が発生しません。
専用タブレットの二社で迷っているなら、進研ゼミ(チャレンジタッチ)のほうが、途中でやめたときの負担は軽いです。スマイルゼミとの差は、三か月でやめた場合で15,840円あります。
理由は月額ではありません。タブレット代の退会条項です。
そして、いちばん安いのはどの期間で見ても東進オンライン学校でした。ただし後で書くとおり、東進は添削がなく、中身がだいぶ違います。安いから良い、という話にはなりません。
以下、根拠を出します。すべて2026年9月10日〜11日に、各社の公式サイトで確認した金額です。
月額だけ見ると、差はほとんどありません
小学三年生・毎月払い・税込で並べます。
| 月額 | |
|---|---|
| 東進オンライン学校 | 3,762円 |
| 進研ゼミ(チャレンジタッチ) | 5,480円 |
| スマイルゼミ(標準クラス) | 6,160円 |
| Z会(小学生タブレットコース) | 8,800円 |
進研ゼミとスマイルゼミの差は、680円です。
一年続ければ8,160円の差ですが、月々で見れば「まあ、そんなものか」という額だと思います。ここだけ見て決める人が多いのも、分かる気がします。
差を作っているのは、タブレット代の退会条項です
専用タブレットを使う二社には、続けなかった場合の条件があります。ここが本題です。
| 買うとき | 途中でやめたとき | |
|---|---|---|
| 進研ゼミ | 9,980円 | 12か月未満で退会 → 残額20,000円を請求 |
| スマイルゼミ | 10,978円 | 6か月未満 → 32,802円を請求 6〜12か月未満 → 7,678円を請求 |
進研ゼミの制度は「長期受講タブレット割引」といいます。定価29,980円のタブレットを、購入時9,980円で渡して、十二か月続けたら残りの20,000円を割り引く、という形です。途中でやめると、割り引かれなかった20,000円を払います。
スマイルゼミは、初回に払う10,978円が「十二か月以上続ける前提の価格」です。六か月未満でやめると、32,802円が別に請求されます。初回分とは別です。
Z会と東進オンライン学校には、この欄がありません。手持ちのタブレットを使うからです。
3か月でやめた場合と、12か月続けた場合
小学三年生で計算します。すべて税込です。
三か月でやめた場合(毎月払い)
| 受講費3か月 | 端末の初期費用 | 早期退会の請求 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 東進オンライン学校 | 11,286円 | 0円 | なし | 11,286円 |
| Z会 | 26,400円 | 0円 | なし | 26,400円 |
| 進研ゼミ | 16,440円 | 9,980円 | 20,000円 | 46,420円 |
| スマイルゼミ | 18,480円 | 10,978円 | 32,802円 | 62,260円 |
十二か月続けた場合(12か月一括払い・十月開始)
| 受講費12か月 | 端末 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 東進オンライン学校 | 39,336円 | 0円 | 39,336円 |
| 進研ゼミ | 63,240円 | 9,980円 | 73,220円 |
| スマイルゼミ | 66,000円 | 10,978円 | 76,978円 |
| Z会(6か月一括) | 103,740円 | 0円 | 103,740円 |
進研ゼミとスマイルゼミの差が、ここで開きます。
十二か月続ければ3,758円の差。三か月でやめると15,840円の差。
月額では680円しか違わない二社が、やめる時期によって四倍以上ひらきます。
続くかどうかは、始める前には分かりません。分からないものを前提に選ぶより、外れたときにいくら払うかで選ぶほうが、たぶん確かです。
どの子に向くか。そして、うちが使っていないもの
ここまで金額の話ばかりしてきましたが、本当に見るべきはここだと思います。
四社は値段が違うだけでなく、そもそも別のことをする教材です。使っていない三社については、公式サイトで確認できた「形」だけ書きます。
東進オンライン学校 — 授業動画と確認テストが中心です。添削はありません。学校の授業で分からなかった単元を、動画で戻ってやり直したい子に向きます。逆に、書いたものを人に見てもらう経験はできません。
進研ゼミ(チャレンジタッチ) — 赤ペン先生の添削が付きます。ひとりで机に向かう習慣がまだ無い子向けの仕掛けが多いです。うちが六年続いたのも、たぶん教材の中身より、この仕掛けのほうだと思っています。
スマイルゼミ — 専用タブレットと専用ペンで、画面に手をついて書ける作りです。標準クラスと発展クラスを選べます。
Z会 — 三年生以上は国算理社英と探究のセット受講で、教科を選べません。学校の勉強が物足りない子には合いますが、苦手を一教科だけ埋めたい子には重いと思います。
そのうえで、正直に書きます。うちが使っているのは進研ゼミだけです。上の子が保育園の年長から、いま中学一年生。下の子は小学四年生で、六年以上続いています。
スマイルゼミ・Z会・東進オンライン学校は、使っていません。上の数字は公式サイトを読んで計算したもので、使い心地は書けません。そこは他の方の記事を読んでください。
もうひとつ。Z会と東進は、タブレットが手元にある前提です。家にiPadなどが無ければ、別に買うことになります。数万円かかるので、「端末代0円」は家庭によって嘘になります。ここは自分の家の状況で計算し直してください。
そして進研ゼミの「長期受講タブレット割引」は、予告なく終了することがあると公式サイトに書かれています。この記事の数字は2026年9月11日時点のものです。申し込む前に、必ずご自身で注意事項を開いて確認してください。
迷っているなら、資料請求だけ先に
ここまで書いておいて何ですが、紙の上の比較には限界があります。
うちも、六年のあいだに手をつけない月がはっきりありました。「毎日やる子」には、なっていません。止まっている時期にやったのは、声をかけて、待つ。それだけです。
ただ、続けて言わないようにしました。嫌な顔をされた日は、その週はもう言わない。何日か空けて、機嫌のよさそうなときに一度だけ聞く。急かした週は、たいてい余計に止まりました。
間を空けたほうが、戻ってくるのが早い。六年やってみて、そこだけははっきりしています。
うちの子が続いたのは、たぶん教材の出来ではありません。止まったときに、待てたかどうかのほうです。
そしてこれは、どの教材を選んでも同じだけ必要になります。比較表には出てきません。
なので、決めきれないなら資料請求だけ先に済ませるのをおすすめします。無料です。届いた見本を子どもの前に置いて、触るかどうかを見るほうが、比較表を十回読むより早いです。
【進研ゼミ小学講座】続くかどうかは、やっぱり分かりません。
でも外れたときにいくら払うかは、今日わかります。そこまで分かっていれば、踏み出す怖さはずいぶん減ると思います。


